家庭での薬酒の作りかた
こんにちは。薬酒・薬膳酒協会本部です。
こちらのページでは【家庭での薬酒の作りかた】をご紹介しています。
最後までよくお読みいただき、法律をきちんと守って、薬酒作りを楽しみましょう!
家庭での薬酒の作りかた
2〜4gのハーブや生薬に対し、焼酎など蒸留酒を200ml注ぎ、1週間程度常温に置きます。
*基本的には煮沸消毒した空の瓶にハーブや生薬を入れ、後から蒸留酒を注ぎます。
*焼酎のワンカップなどを用いると消毒の手間が省け、持ち運びにも便利です。
薬酒のつけかた例
①一味(1種類の生薬)をつける。
・仕上がった後、他の薬酒とブレンドが自由にできます。
②二味(2種類の生薬)を同じ割合でブレンドする
・同じ性味や効能を持つものを選ぶことで、効果が強まります。
③気に入った味同士をブレンドし、つける。
・生薬を実際に舐めたり食べたりして味を確認し、好きな味がメインとなるように配合を考える(例えば、3種類であれば2:1:1など)。
④取り入れたい効果を全て選び、同じ割合で配合してつける
・例えば、8種類を0.5gずつ(計4g)で混ぜることもできます。
*各生薬の特性などは薬酒マイスター講座や薬酒メンバー向けの薬酒通信などで詳しくご紹介しています。より深く学びたいかたはこちらも合わせてご利用ください。
作った薬酒の飲みかた
1週間つけ終わった薬酒は飲むことができます。
30度以上の蒸留酒のため、そのままではかなりアルコール度数が高いです。
ご家庭では薬酒10〜20ml程度をアルコール以外のもので割って飲むのがオススメです。
・ソーダ水や水割り・お湯割:薬酒そのものの風味をそのまま楽しむことができます。
・トニック割り:甘いお酒が好きなかたにオススメの割り方です。
・ジュース割り:カクテルのようにお楽しみいただけます。
・ビール割り:こちらはアルコールですが、フレーバービールのようにお楽しみいただけます。飲み過ぎに注意しましょう。
薬酒のメリットとは?
薬酒とは、漢方で使われる生薬やハーブをお酒に漬け込んだもの。
アルコールに生薬等の成分を抽出 + お酒がもともと持つ血行促進作用
により、生薬やハーブの成分を取り入れやすくします。
薬酒のデメリットはあるの?
薬酒が体に良いことはもちろんですが、アルコールであることには変わりありません。
一度に多量に取り入れることで、急性アルコール中毒を引き起こすなど、アルコールならではの不調を起こすことは十分に考えられます。
1日の摂取量はアルコール20g程度、チューハイ1杯分が目安です。
適量を守り、薬酒を楽しみましょう。
薬酒を作る際、守らないといけないこと
薬酒をつくる際は酒税法や薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)が関わってきます。
以下、大切な部分をまとめましたので、最後までしっかりお読みください。
家庭で薬酒を楽しむ時のルール
*蒸留酒(焼酎など)30度以上に酒:生薬=50:1となるようにつける。
・法律上では「20度以上」となっていますが、生ものから出る水分のことを加味すると「30度以上」が安心です。
・醸造酒(ワイン・日本酒等)は発酵が進んでしまう恐れがあるため、つけることはできません。
・果物など生もの→3日ほどつけて中身を取り出す(苦味やモヤが出やすくなります)。
・葉や花など薄くて柔らかいもの→1週間ほどつける。
・実や皮など→2週間ほどつける。
・根や動物、鉱物など硬いもの→1ヶ月以上つける。
*炭水化物、ぶどう、塩やビタミン、アミノ酸はつけてはいけません。
(酒税法第7条、第43条第11項、同法施行令第50条、同法施行規則第13条第3項)
*詳しくは国税庁のHPをご覧ください。
薬用生薬と食用生薬について
日本の法律では生薬について、毒性の強いものやバランスのくずれかたが大きいのもを「薬用」、小さいものを「食用」としています。
どちらを用いることにしても「心身のどこがバランスをくずしているのかを見極め、バランスのくずれたものを取り入れることにより、バランスを取り戻す」方法で心身を整えます。
これを見誤り、不調をきたした状態がいわゆる「副作用」です。
「薬用生薬」は薬剤師しか取り扱うことができず、一般的に出回っている生薬は全て「食用」です。
もちろん薬酒バー・薬酒協会共通お買い物サイトTrad Grasの生薬も全て食用ですのでご安心ください。
バランスのくずれかたが小さく穏やかな性質のため、スーパーで野菜を買うのと同じように、みなさまご自身で様々な種類の生薬をご購入・お試しいただけますが、体質に合っているかご不安がある場合はオンライン薬酒バーからご相談ください。
ご家庭での薬酒たちが、みなさまの健康をサポートしますよう、薬酒協会もお手伝いさせていただきます♪
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